FCP-032 恥ずかしがりの死装束
Character Class Safe
FCP-032は死装束に身を包んだ女性の霊です。鼻下以外は長い黒髪で隠れており、瞳の色は不明です。FCP一斉捕獲作戦031にて、T-0175に憑依したところを保護されました。現在は彼から離れて活動しています。エリアC-ルーム21をFCP-032の部屋とし、エリア内のみ自由な移動が許可されています。ルーム内にはブラウン管テレビとDVDプレーヤーが置かれます。鏡は設置しないでください。
FCP-032は職員や他FCPが視界に入ると一目散に壁や物陰に隠れ、そこから顔を覗かせて対象を見つめます。対象が自身に気付き近付いてくると、姿を消してその場から逃げます。FCP-032が居た場所には紙切れが残されており、それに描かれた文章から友好的に接したいという意思が読み取れます。FCP-032がどこから紙切れを入手しているのかは不明ですが、紙質からメモ帳かノートに使用されていたものだと判明しています。通常状態での会話は不可能であり、またFCP-032が誰かに憑依しようとしないため、紙切れを媒介としてFCP-032に接触する方法がとられています。これは時間がかかり非効率的ではありますが、FCP-032が職員の誰かに完全に心を開くまでは最も確実な方法です。
FCP-032はオカルト系ホラー映画や心霊番組を好んでおり、それらのDVDを拾い集めています。廃墟からは100を超えるDVDが発見されており、それらは視聴不可なものを除いて回収され、新たなDVDを追加して数を合わせた後にルーム21に運ばれました。FCP-032はそれらのDVDを周期的に幾度も視聴しており、最多で52回視聴されたDVDが4枚 確認されています。FCP-032より新たなDVDの要望を受けた場合、観測者 Creepに許可を得てからDVDを与えてください。
FCP-032ヒアリングログ
実行日:10/▅▅~10/▅▅
質問者:エージェントTheodore
前書:このヒアリングは、FCP-032が残す紙切れを介して数日間にわたり行われました。
〈記録開始〉
質問:今日から暫くの間、君に質問をしに行くけれど、大丈夫かな?
文章:私の事が怖くないのですか,?
質問:僕は君を怖いとは思っていないよ。だから質問に答えてくれるとありがたいんだが、どうかな?
文章:平気です, でもごめんなさい, 私は逃げてばかりになります,
質問:君があの廃墟に憑いたのはいつから?
文章:ごめんなさい, わかりません, でも最初は一人でした,
質問:君は元からあの廃墟にいて、他の幽霊達が後からあの廃墟に来たってことかな?
文章:そうです, でもなんであそこにいたのかわかりません,
質問:君以外の幽霊達が廃墟に来た順番はわかる?
文章:ワンピースの女の子, シルクハットの子, ドレスの女の人, お札の女の子とワンピースの女の人, 黄緑の子, 制服の女の人, 水着の女の子, 最後に顔のない子です,
質問:君は自分がどうやって死んだかは覚えてるかい?
文章:ごめんなさい, 覚えてません, でもきっとこの姿で私は死にました,
質問:その服は死装束に見えるから、君は火葬などで弔われたと僕は思うが、どうかな?
文章:そうなんですね, でもヤケドの傷は私にはありません,
質問:生前の事は覚えているかい?
文章:ごめんなさい, 何も覚えていません, 親のことも, 自分のことも, 全部,
質問:幽霊として残っているのは、この世に何か未練や恨みがあるのかい?
文章:ありません, 成仏がわからないだけです, でも今はまだ成仏したくないです,
質問:どうして成仏したくないの?
文章:まだ映画と番組を見ていたいです, それに逃げないようになってから成仏したいです,
質問:ホラー映画や心霊番組を何度も何度も見ているのはどうして?
文章:はっきりと出てこれるのはすごいです, 作り物でも憧れます, 私もああなりたいです, だから何度も見ています,
質問:ホラー映画や心霊番組のように、君は僕のような生者を怖がらせてみたいのかい?
文章:違います, 怖くさせたくないです, 普通にお話がしたいだけです,
質問:君が残してくれる紙はどこで手に入れているの?
文章:ごめんなさい, わかりません, 気が付いたらあります,
質問:これで最後の質問だよ。君の顔を見せてくれないかな?
文章:ごめんなさい, 恥ずかしくてできません, ごめんなさい,
〈記録終了〉
後書:ヒアリング最終日の翌日、「これからも私と話してくれますか,?」と書かれた紙切れが発見されました。
