FCP-046 043の主
Charactor Class Safe
FCP-046は青緑色の瞳と黒いショートの髪を持つ、元Eクラス職員の17歳の少女です。20▅▅年6月▅▅日、実験にてFCP-043の一部を摂取した後、経過観察中にその特異性を見せたため、そのままFCPとして保護されました。保護された時点では身長160.4cm、体重53.1kg、年齢は17歳でした。エリアE-2-ルーム80をFCP-046の部屋とし、ルームから出ることは許可されません。ただし明確な理由の提示があった場合、二名以上のエージェントの付き添いをもってそれは許可されます。
FCP-046は職員に対し僅かな警戒心を示しており、直接的な接触をあまり好みません。他のFCPに対しては興味が全くないように見受けられますが、FCP-043に対してのみ強い関心を示し、FCP-043の様子を聞いてくることが多々あります。
FCP-046はFCP-043と接触すると、指示や命令を出してFCP-043を操ることができます。主にFCP-043の行動を指示したり、SCP-043を自身の好きな姿にすることが可能です。FCP-046が知っているものであれば、FCP-043が見たことのない動物や、本来変身できないはずの武器の姿にすることもできます。後者の場合、遠距離武器ならば空砲なため危険性はないものの、接近武器だった場合は本物と同等の威力を示します。両者の接触中、FCP-043がFCP-046を「主(ぬし)」と呼ぶ姿が確認されています。
FCP-046がFCP-043を使用して暴走する可能性があるため、両者が接触しないようエリアE-ルーム80の扉にはロックがかけられ、さらにルーム前には三重ロックのゲートが設けられます。ロックの解除はAクラス以上の観測者が行えます。
FCP-046ヒアリングログ
実行日:▅▅/▅▅/15:40~
質問者:▅▅▅博士
前書:このヒアリングは、エリアE-ルーム80の監視カメラとスピーカーを介して行われました。
<記録開始>
▅▅▅博士:こんにちは、FCP-046。調子はいかがですか?
FCP-046:オカゲサマで、ずーっとサイアクですよ、博士。…こっちに送られてきて、よく分からないものを飲まされたと思ったら、こんなとこに幽閉されて………これで調子が良くなるなんて、僕が狂わない限り無理だね。
▅▅▅博士:部屋の出入りに制限を設けている事に関しては、此方としても心が痛むことです。
FCP-046:嘘が下手だね、博士。声に感情が入ってなかったよ。どうせ、▅▅▅▅(FCP-043の渾名)と僕を合わせたくないんでしょ?僕がいると▅▅▅▅はどんな姿にもなれるし、この前 実験でボウイナイフにしたときは実際に切れたしさ。
▅▅▅博士:それは…。
FCP-046:苦しい言い訳を探すより、認めた方が早いと思うけどなぁ、博士。
▅▅▅博士:…えぇ、貴方の言う通りです、FCP-046。貴方はもはやティラール職員ではなくCarefulクラスのFCP、この施設から脱走させない為にもこうするしかないのです。
FCP-046:はぁ、お偉いさんは本当に勝手だね、僕をエフシーピーとやらにしたのも、そっちが僕に実験をさせたからじゃんか。…まぁいいよ、僕が何を言おうとどうせ無駄だろうしさ。…それで?ヒアリングってことは僕に質問があるんでしょ?どうぞ。
▅▅▅博士:ありがとうございます、FCP-046。最初に、自身の体に変化はありませんか?
FCP-046:…あぁ、あるよ。▅▅▅▅の声が聞こえるようになったんだ。
▅▅▅博士:詳しく。
FCP-046:こうして離されている今、▅▅▅▅が何を言おうが僕の耳までは届かないはずなんだよ、普通は。でも最近は、どんなに僕と▅▅▅▅の距離が離れていても▅▅▅▅の声が聞こえるようになったんだ。
▅▅▅博士:幻聴ではなく?
FCP-046:はは、そう疑われると思ったよ。…幻聴じゃないって証明に、一昨日の話をしようか。僕の記憶が正しけれは▅▅▅▅は一昨日にヒトデについて勉強してた。そして、マンジュウヒトデって言葉を聞いたときに、「饅頭の材料なのか?」って聞いたはずだよ。それから、「なんだ、食べられないのか」って言ってたはず。違う?
▅▅▅博士:…えぇ、そうです。私は▅▅▅▅に言葉を教えている当人ではありませんが、報告は受けています。
FCP-046:じゃあ、これは幻聴じゃないわけだ。まぁ、僕は自分の声を▅▅▅▅に届けることはできないし、▅▅▅▅も声が僕に届いてるとは思ってないようだから、聞こえてくるのは誰かとの会話とか独り言とかなんだけどさ。
▅▅▅博士:その声はどのように聞こえてきますか?
FCP-046:それ、脳に直接語り掛けてってのを期待してる?それならお生憎様だけど、声は普通に聞こえるよ。耳に高性能のイヤホンを付けているみたいな、そんな感じだよ。
▅▅▅博士:なるほど。…貴方は▅▅▅▅にだけ興味を示すようですが、それは何故ですか?
FCP-046:何故って言われても…なんて言ったらいいのかわからないんだけど…。
▅▅▅博士:支離滅裂になっても構いません。可能な限り言葉にして教えてください。
FCP-046:えぇ…、えっと、初めて▅▅▅▅と会った時に、心が晴れたような…こう、ずーっと見つけられなかった探し物をやっと見つけられたときみたいな…いや、それともちょっと違うか……とにかく、▅▅▅▅と会った時にさ、衝撃を受けたんだよ。運命的な出会い、なんて表現すると大げさに思うかもしれないけど。本当にそれを感じたんだよ。冷静に見ればさ、ひとりでに動く黒いスライムに触手で触られるとか、凄く気持ち悪いことでしょ?でも、僕は違った。恐怖なんてこれっぽちもなくて、むしろとっても安心したんだ。直感で打ち解けられて…。
▅▅▅博士:波長が合った、ということですか?
FCP-046:あぁそれだ!そう、波長が合ったんだよ。僕自身も信じられないくらいにぴったりとさ。…だからかな、▅▅▅▅が気がかりで仕方ないのは。
▅▅▅博士:なるほど。エージェントから▅▅▅▅の様子をよく聞いてくるという報告を受けましたが、そういうことだったのですね。
FCP-046:僕は博士やエージェントを完全には信用していない。僕の態度でそれはもう分かり切ってるだろうけどさ。だからこそ、何かされてないか心配なんだよ。僕みたいによく分からない実験をされてないかってね。…まぁ、今は声があるから、以前よりはちょこっと安心できるけどさ。
▅▅▅博士:そこまで▅▅▅▅の事は気にかけているのに、他のFCPに関しては興味はないのですね?
FCP-046:オカルト自体はあんまり好きじゃないからね。例え好きだとしてもこうして閉じ込められてるわけだから、興味を持つきっかけもなんにもないけど。…まぁ、そんなこと言ったら▅▅▅▅もオカルトなんだろうし、僕自身もオカルトの一つになっちゃったわけだけどさ。
〈記録終了〉
