FCP-063 銃の威を借る虎
Character Class Safe
FCP-063は深緋色の瞳と濃紫色の髪を持つ、人間です。三谷・飛增地区内にて不定期で発生した不可解現象の調査中に発見され、保護されました。FCP-061の効果を受けず、後述の特異性から戦闘班-ゼクション-の戦闘員として▅▅▅▅・▅▅▅▅▅地区の特別収容サイトに配属されています。
FCP-063はFCP-061の状態によってその姿と性質を変化させます。FCP-061の非活性時、FCP-063は普通の人間であり、FCP-061の効果範囲内に入ってもFCP-061-Aに変化しない点以外の特異性は確認できません。FCP-061が活性化すると、FCP-063はFCP-063-Aと呼ばれる状態へと変化します。この変化はFCP-061との距離に関わらず発生し、FCP-061が非活性化されることで通常状態へと戻ります。
FCP-063-Aは、耳がベンガルトラのものに変化したFCP-063の姿をしており、瞳色と髪色の彩度上昇、動体視力と体力の向上、射撃技術の向上が確認されています。FCP-063-Aは自身と目が合った人物の動きを封じる能力を任意で発動することができ、発動中は瞳が青白く光ります。この能力の継続時間は対象の精神状態によって3~10秒に変化し、カメラ映像を通してFCP-063-Aと目が合った人物にも作用します。FCP-061-Bにも作用することが確認されていますが、視覚機能を持たないFCP-061-Bには無効です。多用した場合、かすみ目に似た症状が現れることがヒアリングにより確認されています。
FCP-063-AはS&W M4506と黒色のマガジンポーチを携帯しており、FCP-061-Bとの戦闘時にはこれを武器として使用します。S&W M4506はラピッドファイア及び装弾数拡張のカスタムが施されたかのような性能を示しますが、カスタムによる外見変化は全く確認できません。弾丸は.40S&W弾に似ていますが、その弾頭は僅かに鋭化されています。S&W M4506は、普段は6×5cmのピストルキーホルダーであり、引き金を引くと「FIRE」という声と爆発音が発せられます。しかしFCP-063がFCP-063-Aへ変化する際に拡大・実銃化し、先述の性能を示します。一方、マガジンポーチはFCP-063がFCP-063-Aへ変化する際に突然出現し、FCP-063-Aが通常状態に戻る際に跡形もなく消滅します。FCP-062-A以外の人物がこれらを扱おうとすると、どちらもプラスチック製のおもちゃのような性質へと変化し、弾は発射されません。FCP-061-Bとの戦闘による破損や故障は、ピストルキーホルダー状態での簡単なメンテナンスで修復されます。弾丸やマガジンの消費は、次のサイクルには引き継がれません。これらの出処は依然として不明であり、調査は行き詰まっています。
FCPのサービス
お客様のニーズを第一に
FCP-063ヒアリングログ
ヒアリング実行日:▅▅/▅▅/08:30~
質問者:▅▅博士
〈記録開始〉
▅▅博士:ヒアリングを開始します。まずは貴方の名前、誕生日、出生地、所属元を教えてください。
FCP-063:っ、はい、私の名前は▅▅ ▅です。誕生日は▅▅▅▅年の4月18日で、出世地は三谷の▅▅市です。▅▅▅▅社の対▅▅▅戦闘チームに所属しています。
▅▅博士:そんなに肩の力をいれなくても大丈夫ですよ、これは面接ではなくヒアリングですから。質問に答えてくれさえすれば、口調や態度の良し悪しは問いません。
FCP-063:えっ、あー…はは、いやすいません、なんかこの雰囲気が面接と似てたんで、つい…。
▅▅博士:次の質問です。▅▅▅▅社について、貴方の分かる範囲でお答えください。
FCP-063:……えーっと…どうしても答えなきゃだめですかね?社内情報漏洩とかでクビになんのは、ちょっと…。
▅▅博士:このヒアリングは我々の管理下でのみ使用され、外部に漏らされることはありません。万が一 このヒアリングが漏洩し貴方が解雇された場合は、我々が責任をもって補償いたします。
FCP-063:…そうですか。…あーでも、分かる範囲でって言われてもなぁ…正直、あんま会社のコトわかんないんすよね。
▅▅博士:それは▅▅▅▅社の上層部が貴方達に会社の情報を渡さないということですか?
FCP-063:いや、そうじゃなくて、単に接点がほぼないんですよ。▅▅▅(FCP-061-Bの名称)が発生したって通知を送ってくるのと、俺らの生活を賄ってくれてるのと…あと武器のアプデ通知を送ってくるくらいで。
▅▅博士:アップデートの通知、ですか。メンテナンスや改良ではないのですね?
FCP-063:いや、まぁ、文面には「武器の改良」って書いてあるんですけどー…。…えっと、俺らの武器とかって、なんか、データ上で管理?されてるっぽくて…詳しいことは分かんないんですけど、とにかくデータの書き換えで修理とか装填とか改良とかされてるみたいで。だから俺ら…戦闘チーム内では勝手にアプデって呼んでんです。
▅▅博士:成程。では、データ上の武器をどうやって現実世界に持ち出し、実際の武器のように使用しているかはわかりますか?
FCP-063:いやー、さすがにそれは…。…あっ!そうだ、あれだ、仮面ライダー、あんな感じっすよ。▅▅▅が発生して、それに合わせて変身して、ついでに武器も現れるって感じの。
▅▅博士:貴方の使う拳銃のみ、鞄につけられたキーホルダーが変形しますが、それについては。
FCP-063:さすがにわからないっすわ…、スミマセン。
▅▅博士:お構いなく。…次の質問です。貴方の変身能力及び変身中に使用する能力は、▅▅▅▅社に入る以前より持っていたものですか。
FCP-063:いや。▅▅▅▅社で適性検査を受けた後に、いつの間にか使えるようになってました。
▅▅博士:そうですか…。では適性検査を受けてから能力が使えると気付くまでのことを教えてください。
FCP-063:え?えーと…適性検査受けて…で、そしたらあの…なんて名前なんすかね、あの、工場の中にあるような、両壁から風が出てくる部屋…。
▅▅博士:…私の予想が違ってなければ、エアシャワーですね。それに通されたと?
FCP-063:あ、いや、内装がそれっぽかっただけで、風はないです。ただ…えーと…そう、その後に能力が使えるのを社員さんっぽい人から教えてもらったんですけど……その間に、なーんかあったよーな気が、しなくもなくもないってゆーか…。
▅▅博士:思い出すまでお待ちしますよ。
FCP-063:うーん…あー、いや、多分これ、思い出そうとすればするほど逆に思い出せないってアレですわ。なんかのきっかけで思い出すかもしれないんで、そんときまで待ってもらってもいいですかね?
▅▅博士:…わかりました。思い出した場合は迅速に報告をお願いします。
〈記録終了〉
後書:ヒアリングから三ヶ月後、エージェントMaryが確認を行いましたが、FCP-063は未だに思い出せていない旨を口にしました。
