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FCP-056 雷の歌うたい

Charactor Class Careful

 FCP-056はFCP-056-AとFCP-056-Bの二名からなる、歌の妖精です。FCP-056-Aはネープルスイエロー色の瞳と中黄色の短い髪を持ち、FCP-050-Fの本物と思われます。FCP-056-Bはマリーゴールド色の瞳を持ち、承知色の髪をハーフアップにしています。FCP一斉捕獲作戦050にてFCP-050の説得に応じ、保護されました。エリアE-1-ルーム13をFCP-056の部屋とし、FCP-050~FCP-058のルームまでの範囲のみ、自由な移動が許可されています。ルームの壁は防音素材に取り換えられています。
 FCP-056-Aは職員に対して友好的で人懐っこく、構ってほしいがために職員にしょっちゅう近付いてきます。対して、FCP-056-Bは職員に対して機械的な対応をみせます。FCP-056-AはFCP-055-Aと特に友好的であり、FCP-055-Aを「おねーちゃん」と呼ぶ姿が多く目撃されています。FCP-056-AはFCP-056-Bを「おかーさん」と呼び、FCP-056-BはFCP-056-Aを渾名で呼んでいます。
 FCP-056-Aは自身の髪が乱れるほどの静電気を蓄えており、金属や職員に接触するたびに静電気が発生します。音の大小や静電気を受けた職員の痛がりように関わらず、FCP-056-Aはそれによる痛みを感じていないように見えます。FCP-056-Bはアンドロイドに似た体構造を持っており、自身の意志で複数の声を違う音階で発声することができます。しかし静電気によって発声装置が度々故障し、ノイズや音飛びが発生します。当初は故障の度にセキュリティチームで修理を行っていましたが、現在はFCP-056-Bから要望されたときにのみ修理を行っています。
 FCP-056は声の中に雷属性の魔力を持っており、歌唱によって空気中の魔力と共鳴させることで雷属性の魔法を発生させます。FCP-056は基本的にテクノポップやナイトコアのようなエレクトリカルで激しい曲を好むため、ヴァンデグラフ起電機並みの静電気の大量発生や落雷の誘発などが引き起こされますが、同時に職員の気分の高揚が報告されています。ただしFCP-056-Aはイヤリングとして装着している雷のマナによる増幅が必要であり、これがない状態ではこの現象は起こせません。

FCP-056 雷の歌うたい: TeamMember

FCP-056ヒアリングログ

実行日:▅▅/▅▅/17:30~​

質問者:Ensy博士

前書:ヒアリングを円滑に行うため、事前にFCP-056-Bの発声装置の修理が行われています。

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〈記録開始〉

Ensy博士:初めまして、私はEnsy。お二人の名前はエージェントより伺っております。`▅▅▅`(FCP-056-Aの渾名)さんと&▅▅▅&(FCP-056-Bの渾名)さんですね?

FCP-056-A:キミがEnsy博士なんだねッ!\▅▅▅\(FCP-053-Aの渾名)から話は聞いたよッ。

FCP-056-B:口を謹んで、`▅▅▅`。この人は博士、私達よりも立場が上の方なのよ。

Ensy博士:お構いなく、普段通りでいらしてください。これはあくまで貴方達の事を更に知るために行うものであり、態度の良し悪し等を見るものではありません。…先に一つ確認を致しますが、&▅▅▅&さん、修理を行った発声装置に問題、ないしは違和感はありませんか?

FCP-056-B:ないわ。久々すぎて、こうして滑らかに言葉が出るのに少し戸惑っているだけ。少しすれば慣れると思う。

Ensy博士:では、これよりヒアリングを始めます。そして先にもお伝えした通り、本来これは個人で行うものですが、貴方達は特別に合同で行います。なので、片方が答えているのを阻害しないようにお願いします。

FCP-056-A:了解ッ。

FCP-056-B:承知。

Ensy博士:まず、貴方達は常に静電気を帯びていますが、それらは貴方達が自ら作り上げているものですか?

FCP-056-A:ううん、それはフツーの静電気。生き物、物体、みんなが持ってるやつだよッ。

FCP-056-B:私達は静電気を吸収し、それを体内に溜めているの。歌によってそれが増幅されることで、雷となって放出される。私達の体から直接放電することもできるけれど、基本的には私達の静電気を周囲の物体に移して、疑似的な雷を発生させる方が多いわ。

Ensy博士:では、放電後は貴方達の体内の静電気は少なくなると。

FCP-056-A:そんなことはないよッ、地面を通じて落ちた電気をまた吸収するもんねッ。でも四方八方に電気は散らばってくから、増幅分はそれでプラマイゼロくらいにはなっちゃうかなぁ。

Ensy博士:なるほど。次に、貴方達とエージェントが接触した際、静電気によるショックが発生するそうですが、その際に貴方達に痛みはないのですか?

FCP-056-B:…痛い?

Ensy博士:……なるほど、貴方達は痛みを感じないと。

FCP-056-A:…あッ、あ、あーッ!そっか、そーゆーことだったんだッ!バチッてなった時にエージェント達がリアクション取るのって、痛いからなんだッ!あー、スッキリした、アタシ達を笑わせに来てるのか別の意図があるのかわからなくって、実はモヤモヤしてたんだよねッ。

Ensy博士:そ、そうですか…。…ですが貴方達は▅▅▅▅▅▅▅にて他の妖精達と接触し続けていたはずです。その際に、静電気で他の妖精が痛がるといったことはなかったのですか?

FCP-056-A:うーん…いや、確かにバチッとはしてたけど…でも、痛いって感じではなさそうっていうか…。

FCP-056-B:…分析完了、分析内容を提示します。

FCP-056-A:…えっ、おかーさんどうしたの急に…。

FCP-056-B:…ごめんなさい、テレビで見てからちょっとやってみたかっただけよ、忘れて。でもみんなが痛がらなかった理由を私なりに考えたのは本当よ。

Ensy博士:教えてくださいますか?

FCP-056-B:電気は光の源でもあるから、=▅▅▅=(FCP-051の渾名)達は無痛。闇は力を吸い取るから、#▅▅▅#(FCP-052-Bの渾名)達も無痛。闇で吸い取りきれない量だったら、もしかしたら痛みを感じるかも。電気は火の源でもあるから、|▅▅▅|(FCP-053-Bの渾名)達は無痛。電気は水を通して分散させやすいから、$▅▅▅$(FCP-054-Bの渾名)達は無痛。でも痺れる感覚はするみたい。;▅▅▅;(FCP-055-Bの渾名)達も、しびれはしないけどきっと$▅▅▅$達と同じ…あるいは受け流しているのかしらね。大地は電気を分散させるから、_▅▅▅_(FCP-057の渾名)は無痛。+▅▅▅+(FCP-058の渾名)は…もしかしたら痛かったのかもしれないけど、私達の目からは彼はその刺激を楽しんでいるように見えたわ。

FCP-056-A:あー、確かにそうかもッ。…あれ、でもよくよく考えたら、▅▅▅(FCP-050の渾名)には一回もバチッてなんなかったよね?なんでだろ。

FCP-056-B:何かしらの歌で、発生を防いでいたのかもしれないわ。妖精とはいえ服を着て動いている以上、静電気を溜めないのは無理な話だから。

Ensy博士:なるほど。…次に、`▅▅▅`さん、貴方は*▅▅▅*(FCP-055-Aの渾名)さんのことを「お姉ちゃん」と呼んでいますね。これは、貴方達の間でいう「お母さん」と同じものと捉えていいのですか?

FCP-056-A:…うん?どゆこと?

Ensy博士:姉妹関係があるのか、渾名の一つとしてそう呼んでいるのか、ということです。

FCP-056-A:あーあーなるほどねッ。それなら、姉妹関係だよ。えっと、樹についてはもう聞いてるんだよね?

Ensy博士:えぇ。あの樹から貴方達が作られたと。

FCP-056-A:そうそう。それでね、作られた時、半分半分で作られたのッ。

Ensy博士:詳しく。

FCP-056-A:えっと、例えば、右半分は闇で、左半分は光みたいなッ。

Ensy博士:貴方達はもともと一人だったのですか?

FCP-056-A:えーと、そーゆーわけじゃないんだけど…。

FCP-056-B:あの樹は、複数の属性の魔力を帯びることができるのよ。けれどその分、各属性の魔力の量は減る。だから▅▅▅は、八属性分の妖精を一気に作ることはしなかった。けれど、だからといって一属性ずつ作るには、時間がかかりすぎる。そこで▅▅▅は、二属性ずつ私達を作ったのよ。初めは光と闇、次に火と水、氷と雷、大地と風…というように。その時に、同時に生まれた子達もいれば人間の姉妹兄弟のように違うタイミングで生まれた子もいるわ。後者の場合は先に生まれた子を、人間と同じように姉ないしは兄とするのよ。

Ensy博士:なるほど。しかしそれを行うのは子供達のほうだけで、貴方のように母親の存在である妖精達には見られないようですが。

FCP-056-B:兄弟姉妹という考え方を▅▅▅が知ったのは、私達が作られてからしばらくしてのことなの。私達はそれまでは生まれた順番に関係なく名前で呼び合ってたから、急に「お姉ちゃん」って呼ぶのも呼ばれるのも違和感があった。だから、それをしてないだけよ。

〈記録終了〉

 

後書:FCP-056-Bの発声装置は、ヒアリングの二日後に修理前の状態に戻りました。

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